フランス語講座に通っていると、いろんな人種の友達ができる。
義務で行かされているフランス語講座で、最近できた友達が、
クルド人のセルマ。
何年フランスに住んでるのか分からないけど、彼女は、まだほとんどフランス語が話せない。
よく隣の席になることが多くて、セルマの問題を一緒に解いてあげたりしているうちに
仲良くなった。そしたら、4色ペンもらった(笑)←友達の証(笑)
クルド人ってよくニュースで耳にすると思う。
私がセルマがクルド人と知ったのは、隣のモロッコ人の友達、ファティマゾラから教えてもらった。セルマがクラスのトルコ人の女の子と話しているところを見て、
ファティマゾラ :
彼女達はクルド人とトルコ人なのよ!
私 :
つい最近も国同士で衝突してなかったっけ!?紛争だったっけ?
とこんな感じで会話をした。
見た目じゃ、トルコ人なのかクルド人なのかまったくわからない。
その二人の姿をみていて、私って平和な世界で生きてるんだなって感じた。
もちろん、サルマとトルコ人の女の子同士は仲良し。同じ言葉を話せるから、いつも二人で楽しそうに話す。
他にも、
サラエボ人、
スーダン人とか仲良くなった。
彼らはフランスに来ても、ビザの問題とかたくさんあって大変そうだけど、やっぱり国に残るより、フランスに来たほうが平和で幸せなのかな・・・
私は扮装というものがどういうものか分からないし、銃の音も聞いたことないし、飢えというものも分からないから、彼らの気持ちは一生分かってあげれないんだと思う。
そういう私は幸せなはずなのに、一番不平不満が多い事にも気づいた(笑)
ホント変だな、なんなんだろうなって思う。
彼らはどんなに貧乏だろうが、どんなに生活が大変だろうが一切そういう辛さがみられない。
いつも笑顔!!そして、いつも明るい!!
彼らには文化の違いでイライラさせられることもあるけど(笑)
いつも明るく生きている姿は、偉いなって思う。
もう一人の友人・モリタニア人のティアルノ。
こっちは、自主的にやっているフランス語講座の友達。
26歳と若く、独身なので、私達はポルトガル語で若い男性のことをあらわす言葉、
ムチャーチョ”と呼んでる。(笑)
本人は、からかわれているみたいで嫌だっていってるけど(笑)
詳しい事情は分からないけど、彼も国を離れ単身フランスへやってきて今ビザを待っている。
家族も友達も誰も回りにいない生活って・・・とっても辛いだろうなって思う。
先生が、
”家族にはたまに電話で連絡したりしてるの?”と聞いた。
彼は、
”私は連絡しても問題ないけど、家族に迷惑がかかりそうだからあまり電話できない”
なんて事を言っていた。どういう事情があるのかわからないけど・・・
深い事情がありそうで、心がズキンと痛かった・・・
そして、質問できなかった・・・。
そして、彼は最近元気がなかったりする・・・
いろんなことがストレスなんだろうなって思う・・・
そんな彼も同じく、いつも明るい。
私達クラスの皆に冗談を言って笑わせてくれるのは彼だ。
こういう出会いをすると、世界には私の知らないいろんなことがあるんだなっておもう。
ニュースでは聞いているけど、ニュースを見ているだけじゃ感じきれないものがあると思う。
日本じゃマズ無理だなって思った。
ほんと、日本がどれだけ閉鎖された文化なのかって、フランスへ来てほんとに感じる。
昔から、
”日本人は平和ボケだ”って言われていた意味がココへきてようやく分かったと思う。
私は、自分が平和な世界にいることに気づかなかったというか、考えたこともなかったし。
世界って広いな・・・。
自分ってちっさいな・・・。
彼らの助けになりたい!!と思うけど、お金も地位もない私ができることといったら、
ほとんど何もない。
でも、また別のモロッコの友達、ミムント。
彼女はパレスチナの人に向けて、詩を書いて送っている。
ノートを見せてもらったけど、アラブ語で書いてあったから全く分からなかったけど(笑)こういうのも、パレスチナに住む同じ年頃の子とかの励みになるんだろうなって。そして、小さな事でも実行するミムントが素敵だなっておもった。
海外で住んでみて、本当にいい経験をしているなって思う。
辛いこともたくさんあるけど、こうやって日本では感じなかったこと考えなかったことを考えるようになった。
逆に、エルが日本に住んで・・・どんなことを感じ、どんなことを思うのかな~??
・・・日本に住むのも悪くないかもね??